スレイヤーズ

□いざ!セイルーンへ
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アメリアを追いかけて王宮に入ると、クリストファーとアルフレットという人たちが迎えてくれた。
感激のあまり、アメリアは抱きついく。

「いったい何があったのです?」
「それが……姫様の父上、フィルオネル殿下が……」
言葉を濁したクリストファー。
ゼロスはちゃっかりいなくなってるけど。
私はとりあえずついて行くことにした。


礼拝堂の中央に並べられた、たくさんの白い花。
その真中に石像と棺がおかれていた――

ついてきたのはいいけど……いちお神聖な場所だし、魔族の私がこんな所にいていいのかな?
別に力は弱くなったりしないけど。


「嘘でしょう……?」
アメリアはつぶやいた。
棺の前に呆然とたたずんでいる。

「ここ数日、フィルオネル殿下を狙った暗殺事件が続発したのだ」
クリストファーが静かに語りだした。
「暗殺ですって……」
リナがつかさず反応する。
「一般市民も巻き込むと思った兄上は街を離れ、爆発に巻き込まれてしまったのだ。残されたものはただ一つ……」
クリストファーはそう言ってアメリアに剣を差し出した。

「こんなの嘘よ……父さんが悪に負けるはずがない。私をおいていなくなるはずがないわ」
アメリアは駆け出していった――
なるほど。
それで国中に負の感情が渦巻いてるわけね。
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