スレイヤーズ

□四人旅
1ページ/12ページ

聖なる結界の中心にある神殿。
そこにリナたちはいた。

「ただいまー。って何してるの?」
私は手を広げ、たたずむリナに声をかけた。
「ただいまじゃないわよ!何やってたのよ」
リナは私に喚く。

「そうですよ。アヤさん、何してたんですか!?リナさんは今大変な事態になっているんですよ」
アメリアがそれに続く。
「大変な事態って?」
「魔法が使えなくなったのよ。どうしよう……」
今にも泣きそうな顔で訴えるリナ。
あらら。そんな事態になってるとは……

「すみません。買い物に行ったらゼロスに会っちゃって」
「何?ゼロスにか!?写本の手掛かりは見つかったのか?」
ゼルガディスはすごい剣幕で聞いてくる。
「なかったらしいよ」
「本当か?」
「うん」
安心したようだ。

「こんなことになってるなんて知らなくて……ごめんね」
私は謝った。
「別にいいわよ。あんたのせいじゃないし。だいたいゼロスのせいよ。大変なときにアヤを連れ回して。今度会ったらとっちめてやる!」
怒りの方向がゼロスに向かったようだ。
まっ!いっか。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ