スレイヤーズ

□いざ!セイルーンへ
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セイルーンの国境の橋の上――

思いたったアメリアは、
「アヤさんにはいってなかったですね。私の本名はアメリア=ウィル=テスラ=セイルーンです」
正式に自己紹介した。

「セイルーン?」
「はい。第二王女です。セイルーンのことは父さんに聞くのが一番なんです」
うれしそうに話すアメリア。

「どうも第一王位継承者、苦手なのよね。あの巨大ドワーフ」
リナがげんなりした顔をしている。
「セイルーンの王子はドワーフなのですか?」
後ろを歩いているゼロスは聞いた。
「もののたとえよ。たとえ」
焦って、答えるリナ。

ドワーフってどんな王子?
アメリアのお父さんなんだよね……なんか想像できないかも……


街の中はシーンと静まりかえっている。
人っ子、一人いない。
閑散としている。


カーン。カーン。
国中に響く鐘の音――

「半旗?」
「どなたか国の偉い人にご不幸があったようですね」
リナとゼロスが中央の国旗を指さして言っている。

「まさか、そんな」
それを見て駆け出していくアメリア。
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