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□prologue
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桜が咲き始め初々しい今日、
私は中学3年生になった。
なんだかんだ言って、あと1年しか無いと思うと、
早かったなー・・・・なんて。
これから始まる進級式の事を考えれば、
校長先生の話は長いんだろうなー、とか。
生徒会長はどんな話するんだろうなー、とか。
くだらない事を考えている自分がいて。
学年が変わったって、このまま何も変わらない生活が
続いてしまうんじゃないかって、思ったりもする。
「あっ!凪だCっ!!」
「よっ、凪。」
この2人は幼馴染のジローと亮。
2人とは幼稚舎からの付き合いで、
亮とはこの2年間、クラスが一緒だった。
「おはよっ!2人共!!…ジロー、朝なのに元気だね?」
「ジローがちゃんと起きてるなんて珍しいよな?」
「…俺だって、いつも寝てる訳じゃないC〜。」
そう言ってぶすくれるジローと、
それを見て笑う亮。
そんな2人を見ていると、
このまま変わらない生活でもいいなぁ・・・
なんて思ってしまう。
-でも、私は知らなかったんだ。
この生活が、
この日常が、
あんな風に、変わってしまうなんて。
to be continued..