氷帝小説
□ノートの端の象形文字
1ページ/5ページ
「若っ!!勉強教えて!!」
美奈さんが俺にこう言ったのは昨日の帰り道。
冬休みの宿題の中にある2年生の問題で
わからない部分があるらしい。
何故わざわざ同級生ではなく俺に聞くのかと尋ねれば、
"若がイイんだけど?"
などと言われる始末。
元から断る気はなかったが、
あそこまで言われれば選択肢などYesしかなくなるだろう。
しかも俺の家に宿題を持ってくると言うから、
昨日は必死になって家族を言い包めた。
なのに何故・・・
貴方はそこで、寝ているんですか?