いじめといじるのは紙一重

□ちょっ…!
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「けほっ、けほっ、けほっ、けほっ。」


さすがにここまではひどいよなぁ〜…
今までこんな風邪ひいたことないもん…


着流しに着替え副長のお言葉に甘え、今布団の中で横になっている。


あぁ…熱もあるじゃん…

沖田さんがいろんなことしてくるからだよ…


何か暑いなと思っておでこに手を当てると、やっぱりいつもより熱かった。


まさか入隊した当初はあの1番隊隊長がドSだなんて思わなかったなぁ〜…



ガラッ



「!!!」


「入りやすよぉ〜」


Σこの声はっ!!!


まぎれもなくドSの王子こと沖田総悟。


「何、人の部屋、勝手に入ってんですか!?」

「あぁあ〜すごい風邪のひきようじゃないですかィ。」

「あの…人の話聞いてますか…?(汗)」

「聞いてやせんねぇ。」

「聞いてんじゃないですかっ!
とりあえず出てって下さい、風邪うつしちゃうかもしれませんし。」

「そんなのお構いなく。」
「いや…何、人の胸触ろうとしてんですか?」

「お構いなく。」

「お構いあるわァァアアア!!!」

急いで身を引いて張り手をくらわそうとするがバシッと沖田隊長に掴まれてしまう。


「ご主人様に手をあげるなんて言語道断ですぜィ。お仕置きしねぇとな。」

「!!!」


野生の勘?本能でいま自分の身に危険が迫っている気がする。
掴まれた手を振りほどこうとするけど男の力には勝てず、そのまま押し倒されてしまった。


「ちょっ!!!」

「名前は耳が弱いんだよな?」


妖笑を浮かべてわたしを見つめる。


「まっまっまっ待って!」


黒いよっ!黒すぎるよっ!その笑顔っ!!!


「待たねェ。」



バンッ








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