頂*捧*企
□利用できるなら女装だって
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「わぁ!綾部きれいだねぇ!!」
タカ丸は暇を持て余して綾部の部屋に来た。廊下を進み襖を開けると、目が覚めるほどの美人が二人、部屋のなかに佇んでいた。
タカ丸はその内の一人に駆け寄ると、高く結い上げられた髪をいじりながら微笑んだ。
「女装の練習?やっぱり綾部には淡い色が似合うねぇ」
「…はい」
「タカ丸さん!」
「おやぁ滝くんも綺麗だねぇ!」
「ありがとうございます…て、そうではなくて!!」
滝夜叉丸は慌てた様子でタカ丸の腕を引いた。
瞬間、綾部の眉間がぴくりと動いたが、二人とも気付かない。
「えっ?何なに?!」
「いえ…あの、喜八郎は…」
綾部に背を向けて小さな声で話す二人を静かに見つめる綾部は、徐々に不機嫌そうに顔を歪めている。
「?綾部がどうし…わぁ!!」
「!?」
タカ丸の体が、急に後ろに傾いた。
綾部がタカ丸をひっぱったのだ。
そのままがっちりとタカ丸を抱き締めた綾部は、じとりと滝夜叉丸を睨んだ。
「取らないでよ、私のなんだから」
ぶすくれる美女にその腕に真っ赤な顔で収まる男、そして二人の正面で困惑し呆れる美女。
何も知らない人間が見たら確実に誤解されるであろう図式だが、あいにくこの場にはそういう勘違いをする者はいなかった。
「タカ丸さん、髪型が上手に決まらないんです」
直してくれませんか?
化粧が施され、普段よりも色気を増した笑顔が顔前に晒されたタカ丸は、こくこくと頷くしかなかった。
「喜八郎のやつ…あれほど女装するのを嫌がっていたというのに…」
二人のいちゃつく後ろ姿を眺めながら、滝夜叉丸は苦笑した。
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頂いちゃいました〜!!
ナニコレ、可愛すぎる(*´Å`*)
女装もいいっすね!!
綾部さんの嫉妬によだれが出ます。
素敵な綾タカありがとうございます!!
→次ページに孫富おまけ頂きました!
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