短編小説

□星のない空
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『ねぇ、例えば、星がなく、月もない空の下に一人でいることって、わかる?』

男性は、ほんの一瞬窓の外に目を向けると、笑顔を湛えて、彼女の肩までの長さの髪を見て、きいた。

 『……わかる、と思う……。』

彼女は、彼の目を捉えて答えた。
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