短編小説
□洗濯のりと、砂糖のカタチ。
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本日、晴天。
窓の外にはしゃぼん玉。
目の前にはしゃぼん玉を探す君。
『あれー、無いなぁ。』
そう言いながら、尚も探し続ける君。前に買ったのが残ってるはずなのに、って呟きながら。
そんなにやりたいのか、しゃぼん玉。
『崇も探してよ!』
『……どこを?』
『棚の中とか!』
『……こことか?』
そう言われて、由衣子の下着が入っている棚を開ける。
『なっ!っ……ばか!そんなとこにあるわけないでしょ!!』
くっくっく。
顔を赤くして怒る君のことを、喉を鳴らして笑うと、由衣子は更に怒るんだ。
僕もまだまだガキだなぁ。
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