短編小説

□洗濯のりと、砂糖のカタチ。
3ページ/12ページ

本日、晴天。
窓の外にはしゃぼん玉。

目の前にはしゃぼん玉を探す君。

 『あれー、無いなぁ。』
そう言いながら、尚も探し続ける君。前に買ったのが残ってるはずなのに、って呟きながら。

そんなにやりたいのか、しゃぼん玉。

 『崇も探してよ!』
 『……どこを?』
 『棚の中とか!』
 『……こことか?』
そう言われて、由衣子の下着が入っている棚を開ける。
 『なっ!っ……ばか!そんなとこにあるわけないでしょ!!』
くっくっく。
顔を赤くして怒る君のことを、喉を鳴らして笑うと、由衣子は更に怒るんだ。

僕もまだまだガキだなぁ。
          .
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ