桜が咲く
綺麗で大きな桜の花が
花が咲く
名前も知らないちっぽけな花
決してなにもかわらない
ただ桜のほうが綺麗なだけ
それでもなにもかわらない
元は両方同じ『花』

桜が綺麗に見える訳
小さな花が咲いているから
小さな花が咲かぬなら
桜もきっとただの花

それでも二つは同じ『花』

きっと僕らもそんなもの
名前は違えど同じ『花』

君は綺麗で僕は汚い

それでも僕らは同じ『花』

君よ綺麗に咲き誇れ
僕はひっそり咲いてやる

君が偉大になろうとも
僕が惨めになろうとも
僕らは元は同じ『花』
結局僕らは同じ『花』
ならばひっそりひっそり僕は咲く

そのことによって君が輝くならそれでいい



僕は咲く

ひっそりひっそりと




『光』

普通光を得たいなら眼を思い切り開いて明るいものを見るだろう。

でも眼を閉じると見える光がある。と思う。
それを光と呼べるかはわからない。

だって眼では見えないから。

それでも確かに温かく輝いて見える。

朱にも似た、
碧にも似た、
それでいて
蒼いような、
黄色いような
あやふやなそれ。

幼いころ一人で過ごした春の静かな夜明けを感じさせたかと思うと、
夏にの眩しい陽射しを思い出させ、
秋の淋しい夕暮れに似たイメージを作りだし、
それと同時に
冬の冷たい北風を彷彿とさせる
曖昧なそれ。

強さと弱さを併せ持つ、
喜怒哀楽を兼ね備える矛盾なそれ。

でも型ははっきりしている。

きっと丸いだろう。

それはもしかすると、
夢や希望、
優しさ、
こころ、
といった
『人』が、
人間ではなく、
ヒトではなく、
ヒューマンではなく、
ホモサピエンスではなく

『人』が『人』であるために一番大切にしなくてはいけないものなのかもしれない。

それが何かはわからない。

ただ今は、ひたすら答えを探すだけ。

それまでは、ひとまずこれを『いのち』と呼ぶことにしよう。



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