歌詞

□黄昏サーカス
1ページ/1ページ




霧の深い 森の奥 作り物の 世界には
オレンジと 緑色の 寂れた サーカステント


華やかさと 優しさが 入り交じる 終の姿
青いドレスを纏った 飾らない 自動人形


瞳を閉じて いつまでも 変わらず 微笑んで
くるくる踊り続ける ネジが切れて 止まるまで


機械仕掛けの体 美しくて 切なくて
ひとりぼっちの 夢を 今日もまた 紡いでいる


(間奏)


終わりも 始まりもない 寂しい 人形の胸
心臓のある場所には 大きな 歯車がある


炎の輪を くぐるもの 不思議なその 空間は
玉虫色に 滲んだ 迷った音色のワルツ


古い時計が 刻んだ 時間とその軌跡
閉ざされたこの 舞台が また一つの 夢になる


青いドレスの 裾が 翻り 弧を描く
忘れかけた 何かを たぐり寄せる かのように


お辞儀をして 踊り出す くるくる くるくると
まだまだ 踊り続ける ネジが切れて 止まるまで


狂ったように 回る シナリオの無い 物語
頬を流れるものは 過ぎ去った 日々の雫


ここは終わりの世界 遠い記憶の 街角
いつまでも続く サーカスの 音は
鳴り止まない



.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ