歌詞

□恋色病棟
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こんな夜中に着信(ナースコール)って

どういう風の吹き回しなの

聞けば38度5分って

そんな微熱で 私の出る幕?



そう謂っても 母性本能が邪魔をして

レジ袋片手に アイツに遭いに往く



25時の夜間病棟に 飛び込んで

ウイルスまみれの空間に

犯されぬよう

息を止めなくちゃ



隙を見せたら 睫毛同士が

ぶつかる音に 火花飛び散る

そんなつもりで この私を

こんな夜中に 呼びつけたりして



狡(ズル)いじゃない

私(ひと)の気持ちも 知らないクセに

無邪気に笑わないで

禁則事項です



徐々に熱を帯びてゆく 夜間病棟で

乱れる呼吸に

加速する心拍数が 理性を蝕んで

また炎症を起こし始めた

粘膜の熱さに耐えかねて

部屋を飛び出す

どうすればいいの



なんだか あの時から具合が悪い

経口感染だ どうしてくれるか

火照る身体引きずり

また部屋に飛び込んだ瞬間

蒼白(チアノーゼ)



私はただの薬箱じゃないわ

あんなに看病してあげたじゃない

放っておいたら 死んでしまうかもよ

だからお願い

助けてよ



苦い薬も我慢しますから

痛い注射も我慢しますから

絶えず流れ落ちていくマスカラ

どうすればいいの



棄てられた仔猫のように

喚き散らして 朝を迎えても

治らない

アナタがいなくちゃ

治る訳ないじゃない

またあの夜が頭をよぎって

切なさが全身に移転して身体を湿らす



どうすればいいの




.

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