出来損 番外
□5.5条
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「ごちそうさま…」
そう言って私はスプーンを置いた
箸が恋しい
「…最近全然食べてないじゃないか」
リーマスが不機嫌そうに言う
「んーごめんなさい。」
「具合が悪いのかい?」
具合が悪いのはリーマスだろッ
「口移しなら食べてくれるよね??」
超爆弾発言んんんん
ゲハッ(∀).∴←
「なぎ!!私はしゃべってないよ」
「相変わらず素直じゃないのう」
「ダンブルドア…」
リーマスの口調はぶっちゃけ
ため息だ、もうそのもの
ダンブルドアが現れた
「またお前かッ
人の家に突然湧いてでて…」
「お食事にお呼ばれした―らいいなと思ってのう、来た」
「呼ばれてから来いジジイッ」
「言葉の暴力じゃなッ!目には目を、芋には芋じゃッ!くらえアバダ―」
「やめんかッなんで言葉の暴力に死の呪文で対抗するんだよッ
てか、芋には芋ってなんだよッ」
「だって儂、お上品に育てられたから悪口とかわかんなーいみたいな?」
「数年前の女子高生口調は止めろッ」
「芋焼酎って超こわーい」
「うるせぇひげジジイッ園芸用鋏でヒゲ剪定されたいかッ」
「園芸用だけは止めとくれ園芸だけはッ枝毛になるッ」
ふとリーマスを見ると遠くを見ている
「そうじゃ忘れとった、土産があるんじゃ」
ダンブルドアはがさごそとローブをめくり腹巻きから袋をだした
なんでそんなとこに土産しまってんのぉお
瞬時にいらんくなったぁあ(゚∀゚)
「…ぁこれは腹巻きじゃ」
ダンブルドアは赤面しながら言った
恥ずかしがるとこそこじゃねぇえええ
そこに人への土産を挟んでたことを恥じろッ
ダンブルドアは土産をテーブルに置いた
我にかえったリーマスが尋ねる
「なんですか?これは」
「芋ッコの食欲不振という名の我が儘を直すためのものじゃ」
リーマスが目を輝かせた
一言多いよダンブルドア
しかし興味をそそられたので袋を覗く
「白米ぃぃいいいいい」
\(^O^)/
「ほれ見ろリーマス、芋侍が欣喜雀躍しておる」
芋侍って…
「そっか……なぎは日本人だもんね…気がつかなくてごめんね…」
「り、リーマスの料理好きだよッ!!気にしないで!」
「と芋スティックはリーマスをフォローした」
「変なナレーション入れるんじゃねぇッヒゲむしるぞッ」
「かッ勘弁しとくれ!キャラがなくなってしまうわいッ」
てか芋スティック良く知ってたな
「それでこれはどうやって調理するの?」
「愛じゃ」
「炊飯器で炊くんだよ」
「炊飯器?」
重要なことを忘れてた
「そう、愛じゃ」
「魔法界炊飯器ないわッ!!!」
「いや愛はあるゾッ」
「ないと作れないのかい?」
「なくとも子供はつくれる」
「鍋があればできないこともなくはないとは思うけど
飯盒炊飯なんか中学の登山でやったきりだからなぁ……」
「鍋ならあるけど…」
「愛ものぅ」
「さっきからうるせぇよッ一人ズレた台詞挟むんじゃねぇッ」
「ぁ儂、野暮用忘れてとった。
セブルスも来てるんじゃ、
サプライズしようと思っての、
儂が合図したら入るように玄関に待機させといたんじゃが
すっかり忘れとったわ、芋が。」