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□知るにはもっと、
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―コンコン
「豪炎寺さん、失礼しますっ」
ノックをして扉を開けると…
そこには、ノートと睨み合っている豪炎寺さんが居た
「あっ、勉強中…でしたか?」
と俺が声を掛ければ顔を上げ「あぁ、」と素っ気ない返事をする
教科書やノートを閉じ簡単に片付けると俺の方を見る豪炎寺さん
「何の用事だ?」
あぁ…、やっぱり
「…冷たい」
「…は?、」
困った顔をする豪炎寺さんに近付く
そっと肩に手を置き触れるだけのキスをする俺
「最近、冷たいです。豪炎寺さん…」
そう言い少しだけ離れれば、今度は豪炎寺さんが近付いてくる
豪炎寺さんは、椅子から降り俺の手を取るとその場に俺を押し倒す
「えーっと、ごう…えんじ、さ「黙っていろ」…は、い」
ヤバい、豪炎寺さんを本気にさせてしまったらしい…
ジッと豪炎寺さんを見ていると、さっき俺がしたキスよりも長くて深いキスをしてくる
角度を何度も変え、俺の口内を豪炎寺さんの舌が犯す
息が苦しくなり、豪炎寺さんの胸元を叩けば口を離してくれ、俺達の間には、透明の液が繋がっていた
「はぁ…はぁ、いきなり…何するんですかっ?!//」
「誘ったのはそっちだろう」
「さそっ…!?
違いますっ、豪炎寺さんが最近冷たいから…俺……
俺…不安になったんです…、」
そう言って、俺は豪炎寺さんを見た
少し顔を赤くした豪炎寺さんを見て可愛い、なんて思ったのは絶対に秘密だ…
「それは…、すまなかった…」
そう言い優しく頭を撫でてくれる
「虎丸と居ると…、怖いくらいに自分の理性を抑えられない時があって…
だからその、勉強などで気を紛らわそうと…」
あぁ、何だ…
俺は勘違いをしてたんだ…
まだまだかな、…俺も
「豪炎寺さん…、
あなたを知るにはもっと、時間がかかりそうですっ、」
何て言って、最後に笑って見せた
―…これからも、宜しくお願いしますね?
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