稲妻)短編夢

□あぁ…、
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まだ、誰もこないのかなぁ〜…


椅子を立って、外に出ようと扉に近付いたとき―…

ガラッ

誰かが扉を開けた


「おっ…と、上原来てたのか」

目の前には半田君が立っていて、
後ろから染岡君も顔を出した

「半田君と染岡君…、遅いよ〜…」


「そうか?俺らはいつも通りだけどな…、
上原がいつもより早いんだ、な?半田?」

「そうだな」

と二人は笑った


「むぅー…、解ったよ…
じゃあ、二人にはチョコあ〜げないっ!」


フンッ、と私が二人に背を向けたと同時に
「二人ともなに突っ立ってんだ?」
と円堂君の声が聞こえた


チラッと後ろを見ると、円堂君と秋が来ていた


私は二人に…、半田君と染岡君に見せつける様に
「はいっ♪秋に円堂君!
バレンタインデーのチョコあげるっ」

とチョコを渡した


「サンキューな、琴音っ!」
「ありがとう琴音ちゃんっ
あ、これ…私からも!」


と私達のやり取りを見ていた半田君が「さっきは、俺らが悪かったから…俺にもチョコくれよっ」
と言ってきた

私はしばらく考えたふりをして
「じゃあ、しょうがないから…、二人にもあげるっ」と言った


半田君と染岡君にチョコを渡すときに
「でも…三倍返し、ね?」
とニコリと微笑んだら、二人は同時に「「あぁ…、」」と呟いた



あ〜ぁ、どんな物をくれるのか楽しみだなぁ〜…♪





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