稲妻)短編夢

□ケーキより甘い
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「立向居くーん、ケーキどっちが良い?」

お皿と飲み物を取りに行っている俺に琴音さんはそう言った


テーブルにお皿と飲み物を置き、箱の中を覗き込む

「じゃあ…、苺のショー……」

苺のショートケーキにしようとして琴音さんの顔を見たら少し悲しそうな顔をしてた…

俺は慌てて「やっ、やっぱりチョコレートケーキにしますっ!」と言った


「本当にチョコレートケーキで良いの?」
なんて言っている割には、嬉しそうな顔をしている


本当にこの人を見てて飽きないし…
何より、可愛いな。と思ってしまう
…こんな事を言ったら怒られそうだ…


「はい、俺はチョコレートケーキで良いですから!
琴音さんはショートケーキを食べてくださいっ」

そう笑うと琴音さんも笑ってくれる




いつか、このケーキよりももっと甘い時間をあなたと過ごせたら…
何て、思っても良いですよね…?


それより今は、
この小さな幸せの時を思う存分あなたと満喫しましょうか、琴音さん―…?





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