稲妻)短編夢

□意地っ張り
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私の彼はサッカー部で、
私はサッカー部マネージャー。

「…おいっ」


そして今日は、部活が久々の休みなのだが―…


「おい、琴音っ…!」

「っは、はぃっ!?」


「お前…」

そう言い彼はため息を吐き、

「帰るぞ」
と言い放った。


彼―…
そう、鬼道有人と私は同じクラスであり彼氏彼女。
いわゆる、リア充だ。


「帰るのっ?!
……今から…?」

「あぁ、そうだ。
…都合が悪いのか?」


「うぅ…」


実は提出物が出せてないんです、なんて言えない…。

せっかく部活が休みなのに…


「なるほどな。
…今日締め切りの提出物が終わっていないのか…。」


「…鬼道有人…
お前はエスパーかっ」

「なっ、…はぁ…
お前は思っている事が顔に出るんだ。
それに俺はエスパーじゃない。」


うぅ…、
そんなハッキリ断らなくても……


「良いから、ノートを出せ。
さっさと終わらせて帰るぞ」

そう言い彼は目の前の席に座り、
私の方を向いた。


「…はいはーい」

私は渋々言われた通りにノートを出す。


 
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