*ファレノプシス*

□ヒッカケ
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「♪」





「……あの、どこに行くんですか?」



どう考えても階段を登ってる…
この学校の保健室は上階に有るのかぁ〜って、んな訳有るかぁ!!


しかも何かご機嫌なんですが;





「ついたぜょ」




1人でノリツッコミしてたら(イタイ子とか思うなw)

着いたらしい場所を見る





「……て、屋上じゃないか」


何で保健室が屋上になるんだよ!!


「本当に体調が悪い訳じゃ無いんじゃろ?サボるには絶好の場所ぜよ」



「……まぁ、そうだけど」


ぺてん師にはお見通しって訳か…


言われるがまま、タンク裏に移動して座った

確かにここなら教室からも、屋上に入ってきた人にも見えない…



「……で?」



「ん?」



さっさと横になってるぺてん師野郎に声をかける



「何か用があったんじゃないの?」



「ん―……そうじゃったな」




だったら早く言えよ




「……何?」



「お前さんは……なんじゃ?」




「は?」




男装バレた?




「お前さんは…味方何か?敵か?」




ああ…部活の事か




「それを聞いてどうするの?」



"言葉だけ"じゃ、信用出来ないくせに





「……ただ、知りたかったダケじゃよ」




「……」




何で…辛そうに笑うんだよ
お前はそんなんじゃないハズだろ…



仁王……



「お前さんがどう感じてるのか…気になったダケぜよ」




「………どっちでも無い」


瞳…曇らせるな





「どっちにもなる気が無いだけだ…

本人達の問題だし

…だけど、片方が皆を巻き込むやり方をしてる
それは、許せないかな」






あ、初めてだ…


仁王と目が会った




「そうか」



「そうだよ」




少し、優しい表情になった仁王






しばらく静かな空気が流れ、少し肌寒い風が吹き後ろに流れる髪を手で押さえる







「お前さんは…」




「お前じゃ無くて名字、名前」




「名字は……ん?」



「??…何だよ」



いきなりジーっと人の顔のぞきこみやがって



平静保つの必死なんだぞ!/// ←





「綺麗な顔をしとるなとおもってのぅ
名字は変な奴じゃな」





はい!?!?//





「俺のどこが変なんだよ〜、仁王の方が変じゃんw」



「ひどいなり」




あ…初めて笑ってくれた





「どっちが」






早く…



早く解放してあげたい




楽しいテニスが出来るように










例えそれが私のエゴでも









...
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