*ファレノプシス*
□一騒動
2ページ/6ページ
うえー…
気持ち悪い;;
考え事しながらお風呂に浸かるもんじゃ無いね……
頭ぐるぐるして吐き気が酷すぎるよ
「……名前大丈夫?」
「ぅ゙……ん」
「ダメみたいだね;」
団扇(うちわ)で扇ぎながら苦笑いのユキ
苦笑いでもキュートスマイルね(笑)
「ねぇ……ユキ?」
「なに?」
「人を信じるって…大変だよね
自分以外の"誰か"の気持ちなんか、分からないんだもん」
悔しいけど
今すぐにでも解放してあげたいのに……
「無力な自分に……腹がたつ」
目元に熱が集まり少し…瞳を濡らしていく感じがして
ユキが用意してくれた冷たいタオルをまぶたの上に置きながら、自分の非力さを恨む
「名前は……名前は無力なんかじゃないよ」
「ユキ……っ」
「(現に三浦果夏だって名前の言葉から、力を貰ってまた頑張ろうって思えたんだし…)
出来る事が、少しずつなだけで……
名字名前と言う人間に助けられてる人は沢山居るよ
僕だって……」
「ユキ…?」
「僕だって、その内の一人なんだからさ」
ニコーッと笑うユキの笑顔を見てると、なんだかこっちまで笑顔になってしまう
力をくれてるのは……ユキもだよ
「ありがとう…
どこまで出来るか分からないけれど、出来る限り頑張ってみるね
一人でも多くの人を、早く笑顔にできるように」
「うん……見守ることしかできないけど、頑張ろうね名前」
「うん♪」
だいぶすっきりしてきた頭を回転させ、これからの事を考える
今、一番私がしなくちゃいけないこと……
それは…
...