*ファレノプシス*

□一騒動
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うえー…

気持ち悪い;;










考え事しながらお風呂に浸かるもんじゃ無いね……


頭ぐるぐるして吐き気が酷すぎるよ







「……名前大丈夫?」





「ぅ゙……ん」





「ダメみたいだね;」




団扇(うちわ)で扇ぎながら苦笑いのユキ


苦笑いでもキュートスマイルね(笑)





「ねぇ……ユキ?」




「なに?」




「人を信じるって…大変だよね
自分以外の"誰か"の気持ちなんか、分からないんだもん」






悔しいけど


今すぐにでも解放してあげたいのに……






「無力な自分に……腹がたつ」









目元に熱が集まり少し…瞳を濡らしていく感じがして
ユキが用意してくれた冷たいタオルをまぶたの上に置きながら、自分の非力さを恨む




「名前は……名前は無力なんかじゃないよ」






「ユキ……っ」






「(現に三浦果夏だって名前の言葉から、力を貰ってまた頑張ろうって思えたんだし…)


出来る事が、少しずつなだけで……
名字名前と言う人間に助けられてる人は沢山居るよ


僕だって……」





「ユキ…?」





「僕だって、その内の一人なんだからさ」






ニコーッと笑うユキの笑顔を見てると、なんだかこっちまで笑顔になってしまう


力をくれてるのは……ユキもだよ






「ありがとう…

どこまで出来るか分からないけれど、出来る限り頑張ってみるね

一人でも多くの人を、早く笑顔にできるように」






「うん……見守ることしかできないけど、頑張ろうね名前」





「うん♪」










だいぶすっきりしてきた頭を回転させ、これからの事を考える







今、一番私がしなくちゃいけないこと……







それは…














...
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