*short*
□興味
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「名前〜…仁王と喧嘩したのか?」
「は……? 仁王って誰」
「…………;」
心配して来てくれたジャッカルにガン飛ばしちゃった…
ごめん ジャッカル
中3になって初めて仁王と話をした
最初は単なるチャラ男だと思ってたのに話してみると意外とイイヤツで…
気づいたら好きになってた
「ジャッカルよ」
「ん?」
同じクラスで委員会も一緒なジャッカル
苦労人で世話焼きで
ぶっちゃけて言うと、本当はジャッカルみたいなのがタイプだったりする
「お腹が空いたのでサボりますよ」
「………どうぞ」
「ちげーよ!ジャッカルも行くの」
「秤スで俺まで」
「問答無用!………来るよね?」
「行かせていただきます(泣」
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「天気のいい日は屋上に限りますね〜」
「そうですね〜……で?」
「は?」
「愚痴りたかったんだろ?」
「………」
やっぱりジャッカルは苦労人だ
こっちから切り出さなくても、ふってくれる
だから甘えて何でも頼っちゃう
「………バカなんかな」
「は?」
「私…バカなのかなって」
「まぁ……英語赤点だったし」
「そっちじゃねーよ!!!」
「はいはい、バカでは無いんじゃね?」
「………こんなに未練たらたらなのに?」
「自覚あったのか」
「バカにしてる?」
「若干な〜…って!!;ウソウソウソ殴んなよι」
「…………はあ」
自覚はしてるよ
だって
まだ仁王が好きなんだ
「今回は何で喧嘩したんだ?いつもなら次の日仲直りしてんだろ」
「…………ジャッカルこっち来て」
「殴んのか;」
「殴らないから来い」
「…………;」
しぶしぶ目の前に立つジャッカルに座るよう指示をして
しゃがんだジャッカルの両肩を両手で掴む
「頭突きか!??;」
「違うつってんでしょーがっ!!…………この距離どうよ」
「どう……って」
「……………」
「…………顔近くね?;」
「でしょ!?」
「はぁ???」
「近いのよ!これを私は昨日見たの」
「………(駄目だ話がわかんねぇ;)」
「…………理解できねーとか思ってる?」
「思ってねー思ってねー;(何で分かったんだι)」
「まぁいいや………しかも、体育館裏でだよ!?あり得ないから!!」
「……??? 誰を見たんだよ」
「仁王と女に決まってるでしょ!」
「………………………は?」
「だ―か―ら―!!! 仁王が昨日体育館裏で女の子にコレをしてたのっ」
「ありえねー;仁王のキャラかよ」
ってか、名前以外の女子に興味ない仁王がするわけ無いし
「…………だって見たんだもん」
「分かったから泣くなよ;」
「泣いてないわよ!」
「あ―…はいはい;」
「こんなっ…こんな今すぐにでも、キス出来そうな距離で!!!」
「痛っ!!;分かった分かったから、爪が肩に食い込んでるっ!!」
「ああ………ごめん、興奮した」
「いやι………で、喧嘩したと」
「ううん、別れを告げてきた」
「はあ!!?;」
「だから、さよならしてきたの!」
「…………さよならって、名前はそれで良いのか?」
「………だって嫌なんだもん」
「何が」
「私ばっかり仁王が好きで私ばっかりヤキモチ妬いて………疲れちゃった」
「……それ、仁王に言ったか?」
「………」
「言わなきゃ仁王だってわかんねぇだろ?……別れるとか寂しかったって伝えてからでも、遅くないんじゃね?」
「…………今さら」
「今さらだろうが言いたいことあるなら言えって……名前はこのモヤモヤを残したままで良いのかよ?」
「………っ」
「どうせなら、言いたいこといっちまえよ」
「………ジャッカルの」
「ん?」
「ジャッカルの癖にっ!!!」
「はあ!??癖にってι」
「…………ありがとう」
「ん?」
「何でもない!………私仁王探してくる」
「……ん、あ―それはしなくていい」
「は?何でよ 「俺がここに居るからじゃ」
「っ!!!?」
...