ダリア

□好きじゃない!…そう、思わせてたのに
2ページ/5ページ




「田上くん、どこまで行くの?」



「もっと名前ちゃんと2人っきりになれるとこ」



さっきからそればっかり
結構ロッジから離れちゃったし時間も時間だから、あまり遠くには行きたくないんだけどな



「ねぇ、もう帰ろうよ」


「えー!!」



"えー"って、ただ黙々と歩くだけじゃない
まあ、田上くんはいろいろ話すけど



「名前ちゃん帰りたい?」


「う……」



いかにも"がっかり"って表情されると良心が痛む



「どこに行くかだけ教えて」


「目的地は無いよ」


「はあ??」


こんな所にまで来て無いって何!


「名前ちゃんと一緒に居たかっただけ」


「……帰る」



ロッジに戻ろうと来た道を逆に歩く

田上くんがひき止めるけど全部冗談にしか聞こえない
もっと早くにこうすれば良かったんだ




「っ!!!待ってったら!」


「えっ、きゃあ!!?」






...
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ