*シノグロッサム*

□お兄ちゃん
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「着いた――っ♪♪」



「きもちいい〜」






バスで1時間走ったダケなのに、こんなに自然の沢山ある場所が有ったなんて知らなかった…



「どうやら、氷帝はついてたみたいだな」



真田の発言を聞き、視線を向けると氷帝のバスが止まっていて、その近くには真新しいコテージもあった



「名前〜小さな川があるよ♪」


「本当だ♪キレーだね」


「後で遊ぼう〜ね?」


「うん♪」









「なんか……ああやってはしゃいでると、名字も女みたいだぜぃ」



「まぁ、見た目からして女顔ッスからね?」











――――ガチャッ




「やっと着いたか、あーん」





ガチャッ と、ドアの開く音がしたから振り返るとコテージから景吾と氷帝テニス部レギュラーが立っていて



「遅かったな?部屋はとっておいたから、立海は隣のコテージを使いな?」



「貰った資料によればテントと書いてあるが?」



「ハッ、俺様が地べたなんかに寝れるかよ。コテージを予約しといたから使え」



「そうか…では、ありがたく使わせて貰うとするか弦一郎」



「ああ」






お兄様ってみんなの前じゃこんな風なのね…


ちょっとビックリかも




「名前」



「ん? …って何っ!!」




呼ばれて振り向けば直ぐ後ろに景吾が居て、ギュッと抱きしめられる




ってか、この間も叩いたのに分かってないのかっ「会いたかった…」




「……っ」






いきなり…




優しく話さないで






「心配かけさせやがって」






卑怯だよ…



みんなの前なのに、いきなり"お兄ちゃん"になられたら


嫌だって 言えないじゃんか





「……ごめん…なさい」





ごめんなさい…


心配かけて








「け―い―ちゃ―んっ!!!!



「痛゙ってぇ!!ι」




ドカッと大きな音がした瞬間うめき声をあげながら、お兄様が踞り(うずくまり)真の腕の中に居た




「ってぇ、こら真!何しやがっ「何じゃ無いからね?景ちゃんのバカっアホッマヌケ!!!!とりあえず、もう一発殴らせて」



「ま…真;」



流石のお兄様もダメージ食らってるから

固まっちゃったカラ;







「なんや跡部、こんなべっぴんさんと知り合いなん?」



声のした方を向けば、関西弁の人が踞るお兄様に話しかけながら、視線は真を向いてて




「忍足…誰がべっぴんだ?」



「この子に決まってるやん!名前なんて言うん?」



そう言ってニコニコしながら、真に近寄る忍足さん




「…小山真」



「真ちゃんか♪俺は3年の忍足侑士や仲良うしてな?」



「はあ?」










やっぱり……真モテモテ??

かわいいもんね―♪♪










(忍足のヤツ真に!!!)


(ブンちゃん今は落ち着きんしゃい)






...
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