*ファレノプシス*
□仁王の気持ち
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不思議と納得はできた
時期外れの転校生
制服を間違ってるんじゃ無いかと思うくらい
男に見えない顔
身体だってガッシリしてないし、どちらかと言えばか弱そう
そんな名前が実は"女"だったと…
それも
俺が好きになった女じゃった
"騙されてた"と言う怒りより
"話してくれた"と言う安心感が強くて
詳しく説明はされなかったが
ありのままの"名前"を受け止められたんは…
昨日一緒に居た彼女が"本当"だと分かっているから
それに
「惚れた弱味じゃ…」
「ん?仁王先輩何か言いました?」
「何でもなかよ、」
赤也と、軽く打ち合いをしながら名前を見る
「ただ…」
"嘘をつかれてた"
これくらいの事じゃ
何とも思わないくらい
(彼女が…名前の事が大好きなんじゃ)
...