ダリア
□...知ってたぜ
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まさか赤也が今でも私を先輩と慕ってくれていたなんて知らなかった
あれから数日
少しずつ仕事を覚えてきた赤也
ゆっくりだけど話す回数も増えてきて懐かしくて嬉しくなった
「先輩、今日びっくりしますよ」
いつものように休憩室で休んでいれば意味深な事を言う赤也
「びっくりって何が?」
何を企んでいるのかケタケタと笑う赤也が凄く楽しそう
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「……いらっしゃいませ」
「久しぶりだな」
「赤也〜遊びに来たぞぃ」
相変わらずな赤と銀が何故か目の前にいます
まあ…ここは喫茶店だし、堂々と入り口から入ってきた以上彼らはお客様だ
しかし何故だろう
彼らと赤也の会話を聞いていれば、赤也がわざわざ呼んだのだと聞こえてくる
「久しぶりに声を聞いたぜょ」
「あー…うん、こっちも」
とりあえず席に案内をすれば、目を細め微かに笑う雅治
生憎今は他に数える程しかお客さんが居なく
気を利かせた翔さんが少し話しても良いと言ってきたから
何故か彼らと同じ席に座っている
ってか、気なんか利かせなくて良いんだよ翔さんっ!!
「何か…大人になったな〜」
しみじみと人を見ながら話すブン太
「……親戚のおじちゃんかよ」
「何を!?おじちゃんって同い年ダローがっ」
すぐムキになるところは昔と変わっていない
淡々と言い合い?をしていると何だか懐かしくなって、つい笑いあってしまった
「お前さんら相変わらずじゃのぅ」
「昔も部活中こうやって言い争っていましたよね」
懐かしそうに話す雅治と赤也
確かに部活中何故かブン太とはいろいろ言い合っていたな…
でも
そのたび 彼 が助けてくれたっけ…
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