ダリア

□許されることじゃない
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「名前ー!昨日は上手くやったわね〜」



次の日のランチタイム

待ち合わせをしていたカフェに行けば
ニヤニヤ笑う沙希の口から出たこの言葉



「うまくって…なんの事?」


「真哉くんから聞いたよ〜
2人付き合う事になったんだって?」



「………は?」



沙希の言っていることが理解できず詳しく聞けば
あの後、部屋に寄るのが嫌だった私は"先に帰る"と沙希にメールをし、帰宅した
しかしそれと同時刻、昨日の田上くんが私と付き合う事になり抜けるからと言い部屋を出たらしい



「……って、なにそれ」



「付き合っちゃってないの?」


「無いわよ」



付き合うどころか嫌いよ
何を考えてそんな事を言ったんだあの人は…
嫌がらせか?



「えー!!なんだぁ…高校からズーッと彼氏いない名前に、やっっと出来た彼だと思って喜んだのに」


「ズーッと居なくて悪かったわね」



サンドイッチを頬張りながら沙希をチラッと睨む



「怒らない怒らないw
いっそのこと本当に付き合っちゃえば?」



「嫌」



「何で?」



オレンジジュースを飲みながら眉間にシワをよせ、ずずいと見てくる沙希


「好きでもない人なんて嫌」


「付き合ったら好きになるかもよ?」


「…どうだろうね」




確かにそうゆう人は沢山居ると思うけど私には無理


「第一、向こうだってその気が無いから冗談で言ったんだよ」



「えー…真哉くん凄く名前の事気に入ってたけどなぁ」



「えー…(冗談でしょ)」







...
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