*シノグロッサム*

□やってきました
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「なに……これ;」



「うわー凄い数のラブレターだね」










ついに明日、体育祭を目前に控えた日の朝
いつもの様に靴箱を開けると大量の手紙の山



「『一目見た時から運命を感じてました』『運命があるなら私は貴方とめぐり合う運命なのです』ってすごーい、詩だよ詩」



「って勝手に読むなよ;」


「女の子って凄いね〜」



「真も女でしょι」



「何て返事するの?」



「返事も何も…付き合うとか無理だし、第一本気じゃ無いでしょ」



「分かんないよー?この子何て、"昼休みに待ってます"だって」



「え――ι」





転校生って目立つんだと思うけど、なぜか体育祭練習を初めてからこうゆう告白や手紙が増え、ほぼ毎日の様に呼び出されてる



「まぁ、あの練習風景を見たら惚れちゃうのかもね」


「別にただ練習してるだけじゃん」



「…(運動部の人達を蹴散らす様に勝ってて何言ってんだか;)」




教室に向かう途中もすれ違う女の子の視線が痛いのは気のせいでは無い……ハズ;


教室のドアを開け自分の席に着きたいんだけど…



「あちゃーこっちも凄いね」



机の上には差し入れ何だか、プレゼント何だか良く分からない小包が散乱としてあって、仕舞う場所が無い


「………座れねー」



「テニス部並みのモテモテっぷりだね」



ニカニカ笑いながら真が脇腹を突っついて来るけど


「ごめん…あんま、嬉しくない;」





とりあえず鞄を置き、持てるだけ両手に抱えるとそれに気づいた真も残りを持ってくれて2人でとある場所へ向かう



「こーゆう時持つべきものは大食いだよね」



「まぁ〜ね、女の子達には申し訳ないけど俺食えないしさ」






























ガラッと教室のドアを開けると窓側の席に座ってる銀髪と赤髪
赤髪の方の机に抱えていた荷物を下ろすと、嫌な顔するどころかスッゲー嬉しそうに笑うからこっちもちょっと安心



「毎回サンキュー」



「こっちもサンキューだよ」



「名前は食わんのか?」



「おはよう仁王、こんなに食べられないよ」



「ま、その量を関係無く食べてるブン太は凄いけどね」



「ふうむ?(そうか?)」




さっそくバリバリ食べ始めた丸井にそれを眺めながら笑ってる仁王

2人とも真関連で話をするようになったんだけど、テニス部の奴等良い人達が多い気がする

ちょっと クセ も有るけどね(笑)




「明日は2人、何に出るの?」



「ブン太はバスケだっけ?」



「おう!後、水泳なっ」



「仁王は水泳と短距離走だっけ?」



「おう、名前と小山はテニスじゃったか?」



「うん♪名前と一緒なんだ」



「っつーか、マネージャーは出て良いとか狡りぃ」



「小山なら女子の部優勝じゃな」



「現役には叶わないって;ま、精一杯やるだけ」



「真も優勝して旅行券貰ったらみんなで行こうぜぃ♪」



「「旅行券?」」



「なんじゃ、2人して知らんかったんか?各種目の優勝者には旅行券が配られるそうじゃ」



「んで、俺たちはそれを利用して合宿しよって事」



「なるほど…じゃあ、名前が優勝したら一緒に合宿行けるね♪」



「え;ってかテニス部が優勝するの決定?(笑)」



「「「当たり前/ぜょ」」」



「そ…そか;(ハモリすぎw)」



「名前は水泳以外、全部出るんじゃろ?」



「あーうん、みたい」



「大丈夫なのかよぃ?」



「多分…ね、やるだけやるよ」



「な〜にが、多分よ?名前ならほとんど優勝でしょ」


「嫌、無理だから」



「何名字って強いの?」



「強いよ〜もしかしたらブン太より強いかも♪」


「マヂかよ!?」



「マヂじゃ無いから!!真?」



「 あはは ごめんごめん♪」









ボソッ

「本当に仲良いのな〜」

「ブンちゃん… ヤキモチ はほどほどにぜょ」


「んなっ!!?」



「「ん??」」





...
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