*short*

□すれ違い
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「あれ…迷った;」




どうしよう…


あ!



「すみません」


「はい?」


あ、さっきの美男子



「すみませんトイレ…厠を教えてもらえませんか?」


「はい、どうぞこちらです」



「ありがとうございます」

綺麗だけど無表情な人…

























はーすっきり



ガチャ



「……よろしいですか?」


待ってたの?ι



「はい」



恥ずかしい―!!//



「ではお部屋まで送ります」



「あ、すみません//」



優しい…



「宜しければどうぞ」


「あ、お茶ですか?ありがとうございます」



「……いえ、皆さま旅をされてるんですか?」



「おいしー♪はい、半年になりますかね」



「凄いですね。……羨ましいです」



「(?)旅に出たいんですか?」




「………家を」


「え?」




「家を出たいのです」



「え……立派な御屋敷じゃ無いですか」



「だから…ですよ。私は長男なので家を守らなくてはなりません」



「……」






「自由が……無いのです」



(ドキッ)


儚げで綺麗な……

透き通る様な肌に長いまつげ
本当に綺麗な人っているんだな……





「ですが……貴女のような方を射止める事が出来たら幸せでしょうね」



「えっ//」



「家の中の生活も……華やかになります」


「……そんな事、ありません。私はっ(どくん)…つ、」



何?身体が…熱い
ドキドキが止まらない
息が




「…っ、ハァハァ」


「大丈夫ですか?」


ビクッ


肩に触れられたダケなのに……



「ご…めんなさい、部屋にっ戻りますね」


早く…


早く帰らなきゃ

自分が自分で無くなるよう


「……それは困ります」


「えっ……キャアッ!!!」


いきなり担がれて近くの部屋に入った

何?

何なの!!



「あまり暴れないで下さい、せっかく貴女にしてあげたんです…感謝して私に抱かれなさい」


「…によ、それっ」


「後の2人でも良かったんですけどね……貴女が一番寂しそうだったので」



ズキン


「正妻とまではならなくても私の妻にしてあげますよ、何番目が良いですか?もちろん、暴れても良いですよ……動ければ、ですが」


悔しい


悔しい悔しい悔しいっ


全部演技だったんだ
あのお茶に何か入ってたんだ

気づかないなんてバカ

むかつく!!




「ぃ…やよ…」



「チュッ なぁに?」



首筋や肩からしたに這う唇が気持ち悪いのに身体はおかしいっ




「あなたなんか受け付けないの!大っ嫌いっ!!弥勒さまっ、弥勒さまぁぁあ!!!」



「無駄だって言っ ドガッッッ!!



「なぁにが無駄だって!?くそ餓鬼が」



「なっ、何でお前がここに居る!!」


「あんな弱っちい忍び寄越しやがって、邪魔くせえったらありゃしねえ」




助けに来て欲しい人の名前を呼んだら


本当に来てくれた






「そんなっ」




「餓鬼は母ちゃんのおっぱい吸って寝な!!」ゴヅッッ


「ぐっ!!」 バタッ



「ったく、名前大丈夫だったかっ「こわかった」


なりふり構ってられない、震える身体をどうにかしたくて、必死に弥勒さまにしがみついた



「弥勒さまっ、弥勒さまぁ」


「いますよ、大丈夫」



子供の様に泣きわめく私の頭を優しく撫で、抱き締め返してくれる弥勒さまの手が暖かくて落ち着く





「名前?」


「ぁい?」ぐすっ


「この体制我慢出来ないんですが?」


「ふぇ?」


え…と、着物が胸(付近)まで下がって下は太ももが全開だ

その格好で……抱き合って

「っ!!!!//」







...
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