緋色の欠片

□綴る歌に想い込め
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「だ、だって……今の言葉、今の夢の意味で考えたら…っ」


 現代の意味で捉えれば、祐一は夢にまで出るくらい自分のことを想っているということだ。


(な、なんか恥ずかしい…っ)


 過去の意味で捉えても、現代の意味で捉えても、照れ臭いことこの上ない。


「因みに、お前は最近、俺の夢を見たりはしなかったのか?」


 追い討ちのようにそう問われ、その言葉にかけられた多大の期待に、珠紀はうろたえる。
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