ワンドオブフォーチュンF

□いつか叶えたい夢は
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 ―――昼。食堂にて。


 自らの目の前で頬を綻ばせて口に食べ物を頬張るルルを見て思わず笑みを浮かべながら、ラギは肉に齧り付く。


「う〜ん、今日も美味しいわ、プーぺさんたちのお料理!」


「そりゃよかったな」


 段々と積み重なっていく皿に囲まれて、会話をするふたりはさりげなく周りから敬遠されていることが分からない。


 やがて、ようやく人が少なくなり始めた頃に、ふたりともようやく席を立った。


「さて、満腹になったことだし、俺は昼寝に行く」


「わたしも行くわ! 今日、午後の授業は取っていないもの!」


 にこにこと機嫌よく笑うルルににっと笑いかけて、ラギは言う。


「ほら、行くぞ」


「うん!」


 ルルは先を歩き始めたラギを、軽やかな足取りで追いかけた。
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