ワンドオブフォーチュンF

□紡がれた物語
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「お遊戯会?」


「ええ」


 突然聞かされたその内容に、アミィと共にヴァニアのお茶会に招かれていたルルは首を傾げた。


 いわく。


 使用していない場所を子どもたちの教育の場に使っているミルス・クレア学院だが、いずれその中から優秀な魔法士が生まれるかもしれないというのに、いささかそういったものに触れる機会が少ない。


 そこで考えられた催しが、子どもたちが楽しんでみることの出来る『劇』を、魔法が使われるものにして発表したいというものだった。


「わぁ、素敵な考え! ね、アミィ」


「えぇ」


 友人のエドガーもそこで学んでいることを知っているルルとしては、可愛らしい子どもたちと触れ合える機会は是非とも楽しみたい。


 アミィも、引っ込み思案な性格でこそあるものの、優しい気質を持っているからか、笑顔で頷く。


 ヴァニアはそれに嬉しそうに瞳を細めた後、ルルたちに話しかけた。


「それで、お願いがあるのだけれど―――」
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