オトメイトコラボ連載・学園モノ♪
□１．私立レーヴェ学院、守護神寮へようこそ！
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「………あぁ、本当に素敵だわ」
「そうね。こんな目の保養が出来る場所、中々無いわよねっ」
女子生徒が弾んだ声でひそひそと囁き交わす中、顔を赤くさせて数人纏まってその場にいる教師に走り寄る少女たちも居る。
「あの、海棠先生。これ、どう解けばいいか分からないんですけどっ」
「え？ どこかな？ えっと……あぁ、これはこの公式を使うと分かりやすいんだ。簡単に説明するとね…」
また別の方面では、楽しげに会話をする女生徒に、何かを押し付ける男子生徒もいる。
「―――あの、春日先輩！ こ、これ落としましたっ」
「え？ ………あ、無くなってる。拾ってくれてありがとう」
「い、いえっ」
―――それは、この場所……図書館では頻繁に見られる光景のひとつだ。
この図書館は、中等部、高等部、大学部―――それら三つの校舎がコの字型を作るその中心に築かれており、その蔵書数は億単位を超えるという話もある。古書から新書まで時代を感じさせる本が納まっている知識の宝庫は、黴の臭気を孕んでいるが、それがむしろ落ち着く空気を作り出す。