乙女的恋革命★ラブレボ!!

□言葉が変えた聖体賛歌(アヴェ・ヴェルム・コルプス)
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「これは、神様を称えるのと同時に、自分の罪を許して欲しいって希ってる歌」


 心の中でなんて無責任な、という考えが生まれたがそれは顔に出さない。


 だが雅紀の顔をじっと見詰めていたヒトミは、少しの逡巡の後息を吸って旋律を紡ぎだす。彼女が歌っているのは間違いなくイヤホンから流れてくる歌なのに、何故か酷く優しく胸に染み込んで行く。


 少しだけ歌って、「何度も聴いてたからか耳パロで覚えちゃった」と舌を出して笑う彼女が、ふと真剣な顔になって零す。


「………でも、人間は失敗する生き物だから、こうやって思いを形にしないと、自分が潰れちゃうんだろうね」


「……まあな。ひとりで抱えることもできないんなら、最初から罪を犯すなっていいたいけど」


「……うん。だから、こういった曲が生まれてしまうのは、人間の弱さだと思う。けど同時に、強さなんだとも思うの」


「……どこをどう考えたら、そう思えるんだ?」


 剣呑な目になる雅紀に、ヒトミは穏やかに笑う。
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