ワンドオブフォーチュンF

□I had no idea about this side of my personality either until I met you that it.
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 お前はいったい何処まで俺を掻き乱すんだろうか。





「―――おい、いったいこの甘ったるい空気は何だ!?」


 昼寝ならぬ朝寝を決め込み、ほとりのあたりでのんびりと至福の時間を過ごしていたラギは、気まぐれで午後から出席しようとした途端に眼にした光景に驚愕した。


 机に伏して泣き濡れる生徒、ほくほくとした表情で大事そうに包みをかかえる生徒、様々であるが、ほとんどが浮ついた空気を放っていることは間違いない。


 いったいこれは何事かと眉を顰めていたら、実に楽しげな声が背後から聞こえてきた。


「あれ? ラギくん、こんなところにいたんだ? さっきルルちゃんが捜してたよ」


「………お前か、アルバロ」


 警戒しつつ、背後を見据えて声の主をねめつけたラギは、彼―――アルバロにこれはいったいどういうことなのかと尋ねようとした、が。


「まったく、独り身の俺には少し妬ける光景だね。まぁ、いつもとは違うみんなの様子を観察してるのは中々面白いけど」


「………は?」


 胡乱そうに眉を顰めたラギに、アルバロは気づいて目を丸くする。
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