ワンドオブフォーチュンF

□In the future , I cannot do it by a calculation
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「―――きっ」


「待て待て待て! 抑えろ、此処は食堂だ!」


 手振りで落ち着けと示されて、何とか口を塞いで悲鳴を飲み込んだルルは、大人しく座り込む。しかし、その表情はまだ硬い。


「わ、わたし……」


「……だから、運び方を変えろっていってるんだ」


 半眼のまま呆れた口調でそうのたまったラギに、ルルは悄然として頷く。


「こ、これから気をつける………」


「おし、ならこの話はこれで終わりだ。とっとと出るぞ」


「う、うん」


 立ち上がるラギに倣うようにルルも席を立ち、寮の部屋へ戻るために鏡の方へと向かう―――が。
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