星狐短編
□スターフォックス短編
1ページ/2ページ
俺は目をゆっくりと開く…すると、いつもと違う天井が目に入る…
この天井は…医務室のものだ…なぜ俺は医務室にいるんだ?体を起こそうと体に力を入れる…
だが、体はいっこうに動こうとはしない…
「!?」
ふと体を見ると包帯がたくさん腕や足にまいてあるのが見えた…
そうだ…俺は撃ち落とされたんだ…
幸い首と頭と口は動くので、俺は周りを見渡す…横を向いた時見えたものに、俺は体の怪我を忘れるほどビックリした
「ファ…ルコ?」
そこには俺の戦友であり恋人であるファルコがいたのだ…
しかも、寝息をたててすやすやと眠っている…
「おい!!ファルコ…起きろよ!!」
と俺が怒鳴っても起きようとする気配はない…
しかたない…あの手で起こすか…俺が見つけたあの必勝法で…少し恥ずかしいがこの際仕方がない、その必勝法を実行するために俺はファルコに顔を近づける…
幸い首を伸ばすとファルコの顔に近づくことが出来た
そして、ヤツの唇に俺の唇を押し付ける…
すると、ヤツの鋭い目がパチリとひらく…
ヤツの目が開いたので俺はその必勝法を終わらせる…
「やっと起こしてくれたか…俺のカワイイお姫様…」
本気か冗談か分からないことを言うソイツ
「うるさい…姫とかいうな!!」
そんなソイツに対し…俺は口悪く反論する…
「だって、お前は俺のモノだ…俺がお前のこと何と言おうと勝手だろ?」
フッと鼻で笑ってソイツが自慢げに言う…
「ところで…なぜお前がここにいる?」
俺はその言葉を軽くスルーし、そう聞く
「何でって…決まってるだろ?愛しいお前の見舞いに来たんだよ…」
と、頬を少し染めながら言うソイツ
「…そうか…あ…ありがとう…」
ソイツのそんな顔にキュンときてしまった自分が不覚だった
「早くよくなれよ…」
と、一言残してソイツは帰って行った…
そんなソイツを俺は引き止めようと声をかけた
「おい、ファルコ…俺を一人にさせるのか?…その……こ…ここに居てくれないか?……寂しい」
ピタリとファルコの足が止まる…
そして、俺に向かってこう言った…
「あぁ、弱ってるお前が可愛くて…何もしない自信はないが…それでもいいのか?」
と、微笑を浮かべて言うファルコ…冗談か嘘か分からないのが皮肉だ…
「かまわない…お前だからな…恋人…だろ?」
と、俺は少し卑怯な作戦をとる…●●