星狐短編

□スターフォックス短編
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俺は目をゆっくりと開く…すると、いつもと違う天井が目に入る…

この天井は…医務室のものだ…なぜ俺は医務室にいるんだ?体を起こそうと体に力を入れる…

だが、体はいっこうに動こうとはしない…

「!?」

ふと体を見ると包帯がたくさん腕や足にまいてあるのが見えた…

そうだ…俺は撃ち落とされたんだ…

幸い首と頭と口は動くので、俺は周りを見渡す…横を向いた時見えたものに、俺は体の怪我を忘れるほどビックリした

「ファ…ルコ?」

そこには俺の戦友であり恋人であるファルコがいたのだ…

しかも、寝息をたててすやすやと眠っている…

「おい!!ファルコ…起きろよ!!」

と俺が怒鳴っても起きようとする気配はない…
しかたない…あの手で起こすか…俺が見つけたあの必勝法で…少し恥ずかしいがこの際仕方がない、その必勝法を実行するために俺はファルコに顔を近づける…
幸い首を伸ばすとファルコの顔に近づくことが出来た
そして、ヤツの唇に俺の唇を押し付ける…

すると、ヤツの鋭い目がパチリとひらく…
ヤツの目が開いたので俺はその必勝法を終わらせる…
「やっと起こしてくれたか…俺のカワイイお姫様…」
本気か冗談か分からないことを言うソイツ

「うるさい…姫とかいうな!!」

そんなソイツに対し…俺は口悪く反論する…

「だって、お前は俺のモノだ…俺がお前のこと何と言おうと勝手だろ?」

フッと鼻で笑ってソイツが自慢げに言う…

「ところで…なぜお前がここにいる?」

俺はその言葉を軽くスルーし、そう聞く

「何でって…決まってるだろ?愛しいお前の見舞いに来たんだよ…」

と、頬を少し染めながら言うソイツ

「…そうか…あ…ありがとう…」

ソイツのそんな顔にキュンときてしまった自分が不覚だった

「早くよくなれよ…」
と、一言残してソイツは帰って行った…

そんなソイツを俺は引き止めようと声をかけた

「おい、ファルコ…俺を一人にさせるのか?…その……こ…ここに居てくれないか?……寂しい」

ピタリとファルコの足が止まる…

そして、俺に向かってこう言った…

「あぁ、弱ってるお前が可愛くて…何もしない自信はないが…それでもいいのか?」

と、微笑を浮かべて言うファルコ…冗談か嘘か分からないのが皮肉だ…

「かまわない…お前だからな…恋人…だろ?」

と、俺は少し卑怯な作戦をとる…●●
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