→ぷりんす←

□秘密
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勿論、自分と手塚の関係がこんなにも公に・・・公式に認められているなんて思いも
しないだろう。
二人の関係が発覚したのは今から少し前に遡る。

全国大会 対 青春学園
両校のエース対決
青学の一年坊主に跡部は負けた
気を失っても尚コートに立つ跡部に一番最初に駆けつけたのが手塚だった。
手塚の指がそっと肩に触れただけで跡部の身体は地に崩れ落ちた。
体力を消耗しつくしたその身体を抱え起こすと、まるで人ではないかのように軽かっ
た。
とても小さく、とても冷たかった。

跡部は最後自分が負けることが分かっていたに違いないと手塚は思った。
自分が立ち上がれば負けず嫌いの越前のことだ意地でも這い上がってくると踏んだん
だろう。
自分はもう立ち上がる事で精一杯だっというのに。
最後の力を振り絞ってでも伝えたかったんだ。
俺のチームの絆はどこにもまけないと。
たとえ試合に負けてしまったとしても彼の信念が折れる事は無かった。
「凄いなお前は。さすが俺のライバルだ」
抱きしめる腕に力を込めてまでも既に聞こえていないと分かっているのにどうしても
伝えたかった。
そしてもう一つ
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