→がんだむ←
□4.好き
2ページ/3ページ
だるく重たくなった身体を起こし、扉の方に視線をやる
と、そこに立っていたのはディアッカではなかった
出来れば今、一番会いたくない
たかが護衛の仕事なのに
部下が犯した失敗の所為で一日中
あっちにこっちに引っ張りダコだったなんて
それが理由で立っている事すら辛いなんて
高熱が出て食事すら間々ならないなんて
出来れば見られたくないのに
呼んでもいなければ、ロックも掛けてあった筈
時々こいつの行動で腹立たしく思うことがある
そう、ロックは掛けてあったのだ
なのに簡単に解除されてしまっては俺のプライドというものが成り立たない
いつだってそれがイヤでディアッカに黙ってコードを変えてしまうのに
ディアッカがロックを解除しておくように念を押すのは
最近俺が寝込む回数が増えてきたからだ
その度にコードを変えてしまうから
なんて珍しく頭を使って考えていたかと思うと
完全に無防備になってしまっていたイザークは
アスランの接近にすら気付かなかった
意外にあっさりとイザークの横まで行けた事を良いことに
一気に距離を詰め、その唇を奪った
「なっ!!アッアスラン?!!」