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□241.発見
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いくら自分が一緒に過ごしたいと願っていたとしても二人からすればいい迷惑。
本来なら二人きりでイチャイチャしたいだろうに。
今日は違うし。
何かといって獄寺はツナに合わせてくれるが山本は違う。
意外にも自分第一主義なのだ。
これ以上ココに居座れば獄寺に迷惑が掛かる。
それだけは何としてでも避けたかった。
何故ならツナは気付いてしまったから。
獄寺の事をファミリーとしてではなく、一個人として見ていることに。
そして、そこに愛というものを見つけてしまったから。
ツナは意を決して部屋に戻ろうと振り返ったとき、毛布を片手にベランダに出てきた
獄寺とぶつかった。
瞬間、獄寺の身体が後ろに傾いたので咄嗟に腕を掴み自分の方に引き寄せた。
結果的に抱きしめる格好になってしまったが獄寺の体温が心地よく離す気にはなれな
かった。
ギュっと音が鳴るくらい抱きしめると獄寺は身体をビクッと震わせたが暫くすると毛
布を持っていないほうの腕をツナの背中にまわした。
その仕草が堪らなく可愛かったので頭をポンポンと叩くと獄寺はゆっくりと顔を上げ
た。
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