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□帰り道
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今日も天には広大な青空が広がる。
木々の間から漏れる光が心地よいこの丘は
自分達の生活が全て見渡せるのではないか
と思ってしまうほど町がよく見える。
木の根元に腰を落ち着かせ深く深呼吸すれば
小さな悩みなど吹き飛んでしまうだろう。
テニス界の名門校氷帝学院に通っている跡部のお気に入りの場所でもある


跡部は家柄が良く育ちも良い。
性格は少し曲がっているが誰とでも会話はできる。
話し掛けられれば話す。
無視はしない。
自分が無視された時の事を考えると腹立たしいからだ。
相手が話し掛けて来ないときは自分が話し掛けてやる。
悪までも話し掛けてやるのだ。
偶にこの行為がうざがられる時がある。
その時は流石の跡部も怒りが絶頂を迎える。


そういう荒立ちを抑える為に跡部は此処に来る。


今日は真田と練習試合をした。


永遠のライバル。


宿敵。


しかし真田は手塚と試合することしか考えていなかった。
呆気なく終わったその試合は3−1で跡部が勝った。
試合後、跡部の機嫌は心底悪く忍足や長太郎と何故か大石がその世話に追われていた。
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