腐女子×王子様
□曖昧な記憶
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跡部君が言っていた私は昔ここにいた的な事を考えてはみたものの、分かるはずもなく結局授業終わって行った…
そりゃ慣れない事ばっかりだったケドね!
体育の授業にはフェンシングはあるし、音楽の授業には榊先生の歌声聞かされるし。
…って4時12分
何してたの私。
でも…って事は部活の時間よね。
私はダッシュで男子テニス部に向かった。
「あっちぃーよぉ!なぁ忍足」
「がっくん、さっきから五月蝿いで?しっかり集中しぃや…」
あ、あれは向日岳人君‼
小っちゃくて可愛い…
…こんな事言ったら怒られちゃうケドね!
↑忍足完全無視中
なんか、髪が青い人っていじられやすいのかしら?KA◯TOとか…
「おっ、なんか可愛い子来てんじゃん⁉侑士!」
あっ!
気付かれた、当たり前だけど、だって私隠れてないし。
「あれはな、ただのドアホや。」
「ドアホついてんのにただのかよ…って、侑士友達?」
ひどい、忍足…イライラ。
「まぁ、どないやろ。」
「変な関係…だな。」
変ってなによ!
スタスタ…
「おいっ!侑士こっち向かって…」
どこすッ‼
「うわぁっ!女の癖に侑士の頭にかかと落としかょッ‼」
「ちょっと?さっきから私の悪口ばっかりブーッだぁ」
「ブーッてなんやねんっ!かわいないわ!」
「別に可愛くしょうとなんて思ってないんだから!」
俺、向日岳人どうすればいいのか分かりません。
「侑士誰なんだよこいつ‼」
「がっくんなぁ、こいつ自分の事よう分からんのやって、だからあまり追求したらあかんよ?」
「へ?」
がっくんの困り顏可愛い。
「がっくん、私姫って呼んで?名前負けしてないはずだから。」
「なんかこいつ、うける!」
「私はどんな時でも攻めよ?」
意味わかんねーし、可愛いし姫って面白いと思った。
俺は昔と同じ事が昔あったような不思議な気分になった。
「部活終わったら、皆と話がしたいの。」
「侑士?お前分かるか…こんな事」
「俺にも分かる、あったで絶対にや。」
二人が何を言っているのか分からないケド確かに跡部君が言っていた事とシンクロしている。
私じゃないかも知れないけど、確かにここには誰かが居たんだ…
そう、感じた。