腐女子×王子様
□きっかけ・・・
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「…私、どうしてここにいるのかも、これからどうしたらいいのかも解らない…」
二次元に来て、もっと楽しい事を望んでいたのに…
まさかこんな中途半端に記憶がコッチに来た途端薄れていくとは思わなくて…
「さっきよりもお嬢さん、元気なくなったんとちゃう?とりあえず今日は俺ん家泊まりや?ご飯も風呂も寝床も一応どうにかなるんやし…」
「こんな何処の馬の骨かも解らない私を家に置いて怖く無いですか?」
「…んー、なんでかよう解らんけど自分何か特別なきがすんねん…何かこう…あんまよう上手く話せんけどな(笑)」
「あの、忍足クンの家に泊まれるとはな…」
「今更やけど、自分なんで俺の名前しっとんねん…」
「あ…」
「しもうた、みたいな顔すんなや…何か隠し事してはるみたいやな?」
「…うんしてる、私自分の名前を忘れてしまったのに、皆の名前とか好きな食べ物とか少しだけ解るの…」
「…初対面やのに?」
「よく思い出せないけど、私はもうちょっと前から皆と会った気がする…自分でもハッキリは解らないんだけどねーんッ」
「はあ…?」
自分の事は解らないのに俺達の事はしっとる…
そない記憶喪失聞いたことないねんけどな…
そやかて帰る家がない女の子を外に追い出すなんて情けない男には死んでもなれへんわ…
「ねぇ?侑士?明日私侑士と同じ氷帝学園いってもいいかな?」
「…自分制服とかあるん?」
「無い」
「そなのに行ってどないすんねん、不審者やん…捕まるで。」
「なんか前にも来た事ある気がするし、何だか不安がないんだ、大丈夫な気がする♪」
「…ほんまかいな」
「うわあ!いい匂い」
「腹減ったやろ?昨日の残りやけどカレーライスあっためたからたんと食いや?」
「初対面なのに、ありがとう(v^-゚)」
「…なんかしらんけど、自分初対面やない気がするや…」
「本当に…?」
あれ?
おかしいな…
私は初めてな気がするんだけど…。
「うん…ほんま」
「じゃあ、一緒にお風呂はいろっか♪」
「ぶふぅーッ!!ゴホゴホッ!!」
そして、侑士と寝た…
嘘…
私は侑士には下で寝てもらい私はベットに寝かせてもらった。