腐女子×王子様
□きっかけ・・・
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私は女子高に通ってるいたって普通?な女の子。
一年生…今は彼氏欲しいなんてよりも、このつまらない日常から抜け出したいと思ってる…
別に私は嫌われてたりないと思うし…
学校が嫌いな訳じゃない、ただこの世界は少しつまらないけどね…
確かに、もし私が女子高校生じゃあなかったら…とか考えなくもないかもしれないと思われたりするけど、私はただの男には興味無い…
二次元でなくちゃねッ!
…とまあ、私がどんなにテニプリの世界を望んで漫画を全巻集めたり、ゲームをコンプリートした所で、その時は楽しめても現実はそう優しくはない…
私には高校生活と言う名の地獄が待ち受けているのだから…
今はそんな地獄タイムも今日は終わりを告げ、現在は待ちに待ったテニプリ天国タイム実施中な私なのである…
ちなみに私は氷帝学園が大好き、まあ特にこの人がっ…てのは無いんだけどね、みんなかっこいいし。
そんなこんなで漫画を見ていると…
「ひゃッ!?」
何っ!?
夢かな…?
最近寝るの遅いし、ソファーで漫画見てたからな…
身体が浮くようなフワフワした心地良さに私は身を任せた…
「自分誰やねん…つか、そろそろどかんか?」
「あれ…私?って!!君は忍足侑士クンにゃのかに…?」
変なの…
ってか嘘だよね…?
こんなのって…
「自分頭うって言葉おかしなっとんのとちゃう…?しかもどこから沸いて来たんかしらんけど、いつから俺の膝、枕にしとんねん、めっさごっついで…自分。」
「あ…そうかぁ…ごめんね、いきなり出て来てエッチしよなんて唐突過ぎるもんね…」
「…自分何言ってるのかわかっちょるんかいな…」
「今更だけど、ここって忍足クン家??」
「ああ、そうやで、しかも大阪から一人で出てきたさかい、一人暮らしなんや…そやかて、いきなり膝から沸いて来た女の子とメンコイからって、エッチはあかんよ…?」
私混乱してるんだけど、ってかしなきゃいけないのに、このオイシイ展開に…
二次元にたどり着いてしまった嬉しさについ先走る…
…エッチは冗談に決まってるじゃない(笑)
「もう、忍足クン口がうまいんだから、私なんかが可愛い訳無いじゃない。」
…といいつつ、ポケットに常備していた鏡を見てみる。
…誰?
この可愛い子…?
私…
顔も身体もアニメモードになってる!!
「自分の顔見て驚くんかいな…!!自分オモロイ子やな(笑)」
「いやん、私を褒め殺さないで…」
「…さてと、自分が誰やか教えてもらおか?年は何や?見た所俺らと変わらん気がするんやけど…」
「あー、私何だか記憶喪失で…」
「…オモロイぼけやけど、今はそない冗談言うてもあまりオモロないでぇお嬢さん…」
「…そんな、ひっく…事言われたって…うぅ…」
「悪かったって、冗談やないんわ分かったから泣き止みや?」
「本当や本当。」
「私…」
あれ?
私…
記憶が無い…
だんだん、薄れてく…
やだっ!!
怖いよ…