氷帝学園テニス部
□大っ嫌いや。
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「おい、忍足…帰るぜ?」
夕焼けが綺麗やと。
テニスでの疲労感、充実感に浸っていた…
せやのに…
「あぁ、跡部かぁ…どないしたん?来ない急いで俺のトコに来おって。」
メッチャうざいわぁ。
「そりゃ、お前解るだろ?」
何やねん改まって、調子狂うわこのどアホ。
「はいはい、まったく解らんわ、自分の考えてはる事なんて。」
「可笑しいって笑ってもいい、どうかしてるって嘲笑ってもいい!俺は…」
「はいはい、俺様やもんねキングやろ?」
「…忍足…」
「どないしたん、そないしょげた顔しおって…。」
忍足…
俺はどうかしてるぜ。
男を好きになっちまった事も、
嫌われてるのを知っているのに…
それでも俺は、ずっと…
ずっと…
諦めてなんかねぇ。
ははっ、
馬鹿だろ…
自分でもわかってる。
わかってるんだ…
それななに…
どうしようもなく俺は、忍足が好きで…
たまんねぇ。