テニプリBL小説

□紅茶
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仁王雅治。


ちょうど今、部室から出ようとしている中学三年生の少年だ。



少年というには少々雰囲気が大人びているかもしれない。


その纏う雰囲気は何処か鋭く、それでいてしなやかさがある。




そんな仁王は、現在気になっている人間がいる。



…ここまではいい。問題ない。



しかし、その気になってる人間の名前は…柳生比呂士。



…。名前から察して貰うとわかると思うが仁王が気になっている人間の性別は男。



気になっているというのは、もちろん恋愛感情だ。



相手に率直に伝えるには危険を孕んだ感情だ。


仁王自身もそれを知っているので、感情を悟られぬ様にいろいろと苦労している。








しかし、これからそんな苦労も水の泡になる出来事が起きる。


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