イナズマイレブン
□温もりと優しさ
1ページ/2ページ
少し肌寒くなった帰り道。
私は手を自分の息で温めた。
「寒いのか?」
それに気づいた鬼道さんが心配そうに言った。
「……少し、でも大丈夫だよ」
私は微笑み、少し暖かくなった手をしまった。
――――バサッ。
「え…?鬼道さん…!?」
何かが肩にかかった。
「……少しはましになるだろう」
肩にかかった温かいものは鬼道さんのマントだった。
「でもそれじゃあ、鬼道さんが…」
「俺は大丈夫だ」
「――ありがとうございます」
優しく微笑む彼の好意に、素直に甘えようと思った。
マントからは、鬼道さんの温もりと優しを感じた。
.