復活dream

□キスで眠る白雪姫
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お昼ご飯を食べて、寝転がった。
空が綺麗で、吸い込まれそうな午後一時。

眠くなる一方。

「そろそろ戻んなきゃ、かな?」

「だろーな」

わたしから見て左。
同じように寝転がってる獄寺が、やる気なさそうに返事を返して来る。

「・・・でなきゃかな?」

「あー・・・」

めんどくさい、と言ってるようなもんだ。

背中の下からせり上がってくる、チャイムが響いた。

五限目の予鈴。

わたしたちは無言で、それを聞いた。

ケータイを開いて、ツナにメール。

『サボる』

たったそれだけをカタカタ打つ音も、チャイムにかき消された。

「どーする?」

ケータイを投げ出して、かわりきった問い。
獄寺の方に首だけを向けた。

もそっと動いたかと思ったら
突然落とされた唇。

逆光でよく見えないけど、
そこには獄寺がいて。

「・・・」

「・・・」

そのまま彼は、またわたしの隣りに寝転んだ。

なにも言わない獄寺の頬が、少し赤くて
彼は目を閉じてしまった。


お昼ご飯を食べて、寝転がった。
空が綺麗で、吸い込まれそうな午後一時すぎ。

わたしも獄寺にならって、目を閉じた。



キスで眠る白雪姫


ドキドキして眠れなかった!



end
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