おお振りNovel

□頑張れ球児たち!
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「バチコーイ!」
「おい休むなぁ!」
「走り行くぞっ」

このクソ暑い中よくやるなぁと思ってた。
セミもガキもウルサいこの時期に、ただグラウンドを駆け回って汗を流す、それだけだと思ってた。

「よーっし、休憩にしよ!」

巨乳美人の声に、長袖長ズボンの暑苦しい奴らが駆け寄ってくる。
見てるだけで暑い。

それでも。

汗だく砂まみれ、それでも笑顔の絶えないその子らを見て、胸がキュンとなった。
ヤバいよこれ、ハマっちゃうなぁ・・

たまらなくなって、おーい、と手を振った。
まさかの人物登場に、ぱっと顔が明るくなる奴が一人。

「お疲れー、文貴ー!」
「姉ちゃん!」

我ながら弟に愛されてると思う。
だってすぐに駆け寄ってきた、素早い。
どうしてここに?と顔を若干綻ばせている文貴の後ろには野球部のほぼ全員が勢揃い。
ちわっ、と元気な挨拶に、ちょっと痺れた。





頑張れ球児たち!



「差し入れのレモンの砂糖漬けだよ!」
「やった!みんなぁ、レモンが来たよぉ!」
「どうも、ありがとうございます!」

倒れんなよ、西浦ナイン!




唐突に水谷シスターを出したくなった。
夢じゃない、から小説に部類。
文書く力が衰えてきた!



2008.07.25.

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