復活dream
□スマイル
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「ボスは笑わないね」
「はぁ？」
不意に漏らした言葉。
だって書類ばっかり見てる貴方は、ひどく不機嫌そう。
頬杖をついて、思わず溜め息。
「いっつも仏頂面で疲れない？」
「疲れねぇ」
そもそもこれが素だ、と。
ザンザスはまた書類に目を落とした。
・・・わたしは疲れる、そんな貴方と一緒だと。
「でもスクアーロの前じゃ笑ってたよね」
「・・・」
「みんなも、ボスの笑ったとこ見たことあるって」
「・・・で？」
「わたしも見たい」
書類から目を放し、
「ばかやろう」
「あうっ!!」
ザンザスにしては珍しい、デコピン。
あまり痛くないけど・・・
睨むつもりで、ザンザスを見た。
なにすんのよ、痛いじゃない暴力ボスめ!!
出かかった言葉は、引っ込んでしまった。
柔らかい空気。
見たこと、というよりも、思ってもみなかった、
ボスの、笑顔。
「黙って仕事しやがれ」
顔と似合わない口調も、どこかいつもより柔らかい。
ザンザスはまた書類に目を戻し、
その顔は見えなくなってしまった。
「・・・ボ、ス？」
「あ？」
あ、もう不機嫌そうな顔になってる。
「ね、今笑った？」
スマイル
ね、もう一回見たい
XANXAS Side
2007.02.25