雨の一滴
□今、自分が出来る事
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-No side-
今朝の新聞の一面を飾った殺人事件
男女の斬殺死体
犯人は今だに捕まっていないしかも目撃者はゼロ
夜闇に紛れた完全犯罪
「まぁた派手に殺ったなぁ」
そう呟く男は誰か
「嫌やわぁ別に、そこまで惨い事してませんよ？うちは、ちょっと斬っただけですえ？世間さんが大袈裟なんです」
男の呟きに京訛りの男
基、殺人鬼が答える
「ちょっと？まぁ君にとっては顔が分からなくなる程切り刻むのは軽いもんかぁ」
クスクスと朝なのに遮光カーテンを閉じたままの部屋に笑い声が響く
「せやかて、あんさんの為ですえ？あないな男の何処がええのかうちには、わかりかねます」
男は少し拗ねた口調で言った後笑いを含めた声で
「まぁそれももういはりませんけどね」
と付け加えた