一周年記念企画部屋

□スザクだよ、全員集合!
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スザクさんが大集合したらきっと目も当てられないことになるかと…
いえ、ちみぱんつに限りですが(笑)




その見苦しい争いが勃発した舞台は皇宮であった。
どこの皇宮かと言うと、世界に君臨したくもなかったのにいつの間にか君臨しちゃったぬこぬ皇帝陛下の皇宮。そう、神聖ブリタニャア帝国のお住まいである。
その日、ぬこぬ皇帝陛下がマオを連れてCの世界へ遊びに行ってしまい、暇になったスザクは1人、庭で竹刀を振っていた。
そこへ数人のスザクさんが押しかけたのである。
「なんだ、お前ら!どっから来た!?」
猫バカスザクが怒鳴っても、スザク達は怯みもしない。
当たり前である。どんなに戦闘力が高かろうが殺気を滲ませて凄んでみせようが、自分が怖くて怯む人間などいやしない。
「僕は神聖ブリタニア帝国第11皇子、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア殿下の騎士スザクだよ」
「僕は神聖ブリタニア帝国皇帝、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア陛下の騎士わんこスザクだよ」
「僕はユクモ村のハンタースザクだよ」
スザク達はそれぞれ自己紹介をした。
「で?お前らブリタニャアに何しに来た?返答によっちゃ生きて返さねえ」
竹刀を捨てて真剣を抜きはなって凄んでみても、スザク達はどこ吹く風で辺りをキョロキョロ見回している。
「真剣だからって僕達が怯むとでも?」と騎士スザク。
「そんなものしまえよ。お前の太刀筋なんか百も承知だから切りかかってきても簡単に避けられるしな〜」とわんこスザク。
「あ、君は太刀使いなの?僕は双剣なんだ」とハンタースザク。
猫バカスザクはガクゥと肩から力を抜いた。
「だから何しに来たんだよ…」
「「「子猫ちゃんなルルーシュ見にきた!」」」
「うん、多分そうだと思った☆(キラッ!イイ笑顔)」
どこのスザクさんも、可愛いルルーシュは一度見てみたい、と言うことなのだろう。
中でもハンタースザクは目が本気だった。いや、思いつめていると言った方が正しいか…
「ねえ!子猫ルルーシュどこっ!?早く見せて!そして僕にちょうだい!」
「アホか!お前!なんで僕のルルーシュをお前にやらなきゃなんないんだよ!冗談はそのくるくる頭と顔だけにしろ!」
自分も同じ頭、同じ顔と言うことにも気づかずに猫バカスザクが叫ぶ。
だが、ハンタースザクは妙に必死だった。
「子猫ルルーシュを連れて帰ってルルーシュさんにあげるんだ!最近ルルーシュさんがご機嫌斜めだから、大好きな猫をあげれば喜んで機嫌直してくれるはず!」
猫バカスザクは無言でハンタースザクにくるくるキックを炸裂させた。
だがハンタースザクはそれを危なげなくきっちりガードする。
「あっ!テメエ!双剣にはガード機能なんてないはずなのに!」
「やる気なら殺るよ?モンスターを相手にするのは慣れている」
ハンタースザク、抜刀。
そこで猫バカスザクがよくよく見れば、ハンタースザクはアカム装備を身につけ武器は一番切れ味の良いナルガ武器、旋風連刃(裏黒翼)である。
「テメエ…大連続狩猟大会の俺より立派な装備しやがって…俺なんかなあ…俺なんかインナーにファンゴ頭なんだぞっ!武器だって振り回す度にボイボイ変な音のする狩り団子白玉(一番レベルの低いヤツ)だ!」
ワッと猫バカスザクが泣き崩れた。
他のスザク達が2人を宥めにかかる。だが2人を仲直りさせるためと言うより、ここで大騒ぎしてぬこぬ皇帝陛下に会えなくなったら困るという理由だったが。
「でもさあ、なんでハンターのとこのルルーシュさんは機嫌悪いの?」
やっと2人が大人しくなったと言うのに、わんこスザクがKY振りを発揮した。
「それは…僕がいつもルルーシュさんのタマを盗っちゃうから…」
「「「えええーっ!タマですとっ!?ルルーシュさんのドコのタマ!?」」」
スザク達は一斉に見えない犬耳をピンッと立てた。
「えっ?あっ!ご、誤解すんな!タマと言っても男の子の体に付いてる大事なタマじゃないからっ!かと言って命と書いてタマと読みますのタマでもないからなっ!タマはタマでもモンスターから取れる紅玉や宝玉のタマ系激レアアイテムのことだからなっ!」
ハンタースザクは慌てて他のスザク達の誤解を訂正した。そしてみんなの気を『タマ』から逸らすため、自分のところのルルーシュがどれだけ素晴らしいかを語り出す。
「ルルーシュさんはなあ!そりゃもう美しく太刀を使うんだ!練気ゲージがMAXになった時の大回転気刃切りはもの凄いパワーがあるんだぞ!真っ赤に燃える太刀を構えてモンスターに立ち向かうルルーシュさんは誰よりも勇敢で格好いいんだ!自分のオトモが攻撃されると『ウチの嫁に何をするーっ!』って怒ってあっという間に部位破壊なんだよ!テールリッパーの名は伊達じゃないんだ!破壊できる部位は全て破壊する!切れる尻尾は全て切る!それが僕のルルーシュさんだ!まあルルーシュさんが一生懸命ダメージ与えた部位に僕が最後の一太刀かまして破壊しちゃうことも多々あって、それでルルーシュさんが『キサマはいつもオイシいところを持っていきやがって!』って怒っちゃうんだけど…テヘッ」
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